レプリカ1718プロジェクトについて

キルト

英国キルト・ギルドが保有する国宝級のパッチワーク カバーレット1718のレプリカ2点を日本の技術で作成し、贈呈しようというプロジェクトを開始しました。

3月16日現在の活動内容:試作前のデータの明暗試験を行い、-24%を中央値と決定。試作データ作成の細部調整を開始!

試作前のデータの明暗試験についてまとめました。これで試作品の概要が決まります。

経過

2022年8月、FOQに参加するとともに、キルトジャパン誌の取材のためYorkの英国キルトギルドを訪問。その際、カバーレット1718の傷みが酷く、訪問者に見せることが出来ないことを告げられ、残念に思う。また、布製レプリカがあれば、欲しいかをキュレータに尋ね、欲しい旨を知る。

2022年12月、英国キルトギルドに布製レプリカの寄贈を提案し、了承される。

2023年1月、計画を作成し、調整。2月初め、了承される。このページ下部の計画を参照。

2月 カバーレット1718の写真データ受渡のための契約を締結。3月3日にデータを受領。また、セーレン(株)が協賛決定。

3月 試作を作るための調整開始。試作前の明暗試験を行う。

今後、試作を行います。

カバーレット1718について

解説:世界で一番古いキルトはシチリアン・キルトが知られていますが、英国で有名なEngalish Paper Piasingで作成された英国で最も古い(製作年が確定)パッチワーク作品は、英国キルト・ギルドが保有するカバーレット1718です。幅169cm縦185cm、絹製。しかし、傷みが酷く、なかなか見ることが出来ません。

なお、キルトは綿を入れ、キルティングを施したものです。こちらは、パッチワークで作られた1枚生地なので、カバーレットの名称で呼ばれています。

Collections | Quilt Museum and Gallery, York

計画等

全般計画

目的:カバーレット1718の布製レプリカ(以下、レプリカ1718)を「The Quilters’ Guild Museum Collection (以下、ギルド)」の希望に沿ってスムーズに作成し、英国キルト文化活性化、さらに日英の相互理解に貢献する。計画の名称を「レプリカ1718」とする。

  • 作成する品目:カバーレット1718の布製レプリカ 2点
  • 時期:2023年8月FOQで贈呈できることを目指す。詳細:時間計画
  • 計画調整者:     日本側 中村健蔵 幾何学キルトデザイナー

    英国側:Curator The Quilters’ Guild Museum Collection 

           その他の関係者:セーレン株式会社(協賛:製作及び技術支援)

  • 作成要領:綿密な製作調整と1回の試作を行い、希望に沿ったスムーズな作成を行う。詳細:作成計画

2  時間計画

  1回の試作を含め、8月:F O Qでの贈呈を以下の時程で行う。

1月:作成計画の調整

2月:試作

3月:試作品の英国郵送と確認

4月:確認に基づく作成要領の調整・決定

5月:本格作成

6月:英国でのレプリカの到着と確認

※1つだけ作成し、確認に応じて、2点目を作成できる。

8月:F O Qでの贈呈&展示

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